銀行に提出する資金繰り表の作り方と見本を資金調達コンサルタントが解説!無料で使える資金繰り表のエクセル雛形付き
当サイトは
銀行に提出するための資金繰り表の作り方を資金調達コンサルタントが各科目単位で解説する資金繰り表作成サイトです。
現金売上や売掛金回収など資金繰り表の各科目について、どの資料から数字を拾ってどこに入力すればいいのか、見本を使って解説していますので、簿記の知識がない経営者様でも当サイトの各科目の見本を見ながら数字を入力すれば
簡単に資金繰り表を作成することができます。
当サイトの使い方
当サイトは各科目単位で資金繰り表の作り方をエクセル雛形を使って解説しています。
左の「資金繰り表の作り方」の各科目のページに従って順番に資金繰り表に数字を入力すると、銀行に提出する資金繰り表ができあがります。
例えば「現金売上」の場合ですが、下記のように
現金出納帳の見本を例示しています。現金出納帳のどこから数字を拾って、資金繰り表のどこに数字を入力すればいいのかを、赤字で示しています。実際のページでは、数字を拾う際の注意点や合算してはダメな数字などを具体的に例示しています。
<現金出納帳 例:>
年月日 |
摘要 |
入金(借方) |
出金(貸方) |
差引残高 |
|
繰越し |
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100,000 |
9/12 |
A社へ○○支払 |
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10,000 |
90,000 |
9/15 |
B銀行普通預金より |
①10,000 |
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100,000 |
9/20 |
C社売上代金 |
②100,000 |
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200,000 |
9/30 |
D社へ○○支払 |
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100,000 |
100,000 |
|
合計 |
110,000 |
110,000 |
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<資金繰り予定表 例:>
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9月実績 |
10月実績 |
11月実績 |
12月計画 |
前月繰越 |
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収
入 |
現金売上 |
②100,000 |
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売掛金回収 |
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手形回収 |
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仕訳帳から資金繰り表に入力する数字を抽出しましょう・・・。売掛金管理簿から数字を合算しましょう・・・。
こんな解説が本やサイトに載っていますが、これでは資金繰り表は作成できません。
実際に資金繰り表を作成してみると、どこから数字を抽出して、どこに数字を入力するのか、これが分からないと作成できません。資金調達コンサルタントをやっていると、作り方が分からないまま資金繰り表を作成して、それを銀行に提出している経営者様がいます。銀行の担当者から間違いを後々指摘されることになりますが、できればこんな状況は避けたいものです。当サイトではできるだけ分かりやすく資金繰り表の作り方を解説しています。
資金繰り表の作り方 作成の手順
資金繰り表は実績部分を作成してから予定部分を作成していきます。この方法なら、実績を先に作成するので入力した数字のチェックが簡単にでき、間違えた数字を入力していてもすぐに修正できるメリットがあります。なお、ここでご紹介している方法が正解という訳ではありません。作成しやすい方法や手順で資金繰り表を作成して下さい。
1.資料の用意
資金繰り表を作成するためには、まず帳簿や利益計画書を用意して下さい。また当然ですが、資金繰り表も用意してください。ただ、売掛金管理表や現金出納帳、月次試算表などの補助的な資料を作っていない経営者様が多いようですので、当サイトでは資料を作っていなくても作成できるように、補助的な資料を使った資金繰り表の作り方と補助的な資料がない場合の作り方を両方共に解説しています。
<用意する資料>
総勘定元帳、仕訳帳、月次試算表、利益計画書
<補助的な資料>
現金・
預金出納帳、売掛金管理表、手形管理表、買掛金管理表、支払明細書、月次試算表
2.前期繰延残高の作成
資金繰り表は直近月の前期繰延残高から作成していきます。当サイトの前期繰延ページに従って資金繰り表の前期繰延残高欄に数字を入力しましょう。
3.経常収支の作成
前期繰延残高に数字を入力したら、次は実績部分の経常収支の各科目に数字を入力していきます。資金繰り表の経常収支欄は上から現金売上、売掛金回収、手形回収と続いていきますので、上の科目から順番に当サイトのページを見ながら数字を入力しましょう。
4.経常外収支の作成
経常収支に数字を入力したら、次は経常外収支の各科目に数字を入力していきます。経常外収支についても上から順番に数字を入力していきましょう。
5.資金繰り表の予定部分を作成
上記を作成すれば資金繰り実績が完成します。利益計画に沿って経常収支や経常外収支を作成すると資金繰り予定表ができあがります
6.チェック
資金繰り予定表が完成したら、月次試算表や利益計画を見ておかしな数字がないかをチェックします。また過去の実績に比べて大きすぎる数字や経常収支の合計に大きなマイナスがあれば修正していきます。
資金繰り表の使い方 資金繰りを改善する方法
資金繰り表があれば「勘定合って銭足らず」「黒字倒産」を未然に防ぐことができる・・・と参考書に書かれています。
でも、勘定が合っている=黒字の会社なら銀行から資金調達して資金繰りを改善できますし、また資金繰り対策として売掛金の入金サイトや買掛金の支払サイトを改善せよと言われても、それができるくらいなら、わざわざ手間をかけて資金繰り表なんて作らない。こんなツッコミが聞こえてきそうです。特に
売掛金回収などの項目は転記するだけですから・・・。
あくまで資金繰り表の作り方は資金繰りを改善するための手段であって、銀行から資金調達できれば資金繰りは大きく改善するのですから、銀行に提出する資金繰り表の作成を目的化してもいいのではないか?というのが当サイトの基本的な考え方になっています。
資金調達に成功すれば返済していかなければならないのですから、売掛や買掛の条件交渉や売上向上、経費削減が必要になってきます。しかしあくまで順番としては資金繰り表を使って資金調達して資金繰りを大幅に改善して、その後に資金繰り表を使って資金繰りの構造を改善していくのが、現実的です。まずは資金調達してお金に余裕がある間に資金繰り対策をすることが大事だと考えています。
つまり資金繰り改善の方法は次の順番です。
- 資金繰り表を作成して銀行から資金調達
- 資金調達して資金繰りに余裕ができたら経費削減を実行
- 資金繰りに余裕がある間に売上向上
- 次に買掛や売掛の条件交渉
資金繰り表を銀行に提出したら必ず資金調達できるという訳ではなりませんが、資金使途や返済根拠を具体的に示すことができますし、そもそも資金繰り表を自主的に提出する経営者様は少数派です。利益計画と資金繰り表に整合性があれば、銀行から高い評価を受けることができますので、銀行に融資を申込む際には資金繰り表の作成に挑戦してみてください。
私共の資金調達コンサルタント業務
当サイトでは銀行に提出する資金繰り表の作り方を解説しています。各ページの作り方を読んでいただければ、資金繰り表を作成できますが、利益計画や会社の状況を資金繰り表に反映させたり、銀行から資金調達することが可能な資金繰り表になっているかどうかは、実際に経営者様にお会いしてヒアリングしなければ分かりません。せっかく資金繰り表を作成したのであれば、資金調達で有効に使えるようにしたいですし、特に資金繰り予定表と利益計画の整合性を銀行に説明する際にはちょっとしたコツが必要になります。
私共では資金調達コンサルタント事業として下記のサービスを行っています。
- 資金繰り表・利益計画作成サービス
資金繰り表と利益計画の作成を当方で支援します。
- 資金繰り表診断・改善サービス
銀行に提出できるように資金繰り表を診断・改善します
- 資金調達コンサルタント
資金繰り表を使って、銀行から資金を調達します
- 資金繰り改善サービス
まずは資金調達して資金繰りを改善。その後も継続的に資金繰り改善を支援します
資金繰り表・利益計画作成サービスは、当サイトを使って資金繰り表を作成している時間がない方や面倒な経営者様向けのサービスです。慣れていても資金繰り表や利益計画の作成には時間がかかりますし、利益計画と資金繰り表に整合性を持たせたり、銀行の担当者が納得する資金繰り表を提出するには、コツが必要です。間違えた資金繰り表を提出するとプラス評価ではなく、マイナス評価になってしまうのでご相談下さい。
資金繰り表診断・改善サービスでは、貴社が作成した資金繰り表が間違えていないか?整合性はあるか?などを診断します。せっかく資金繰り表を作成したのであれば銀行に提出してプラスの評価を獲得したいものです。プラス評価を獲得できるように資金繰り表や利益計画を改善していきますので、銀行からの資金調達や資金繰りの改善に役立ちます。
資金調達コンサルタントでは、資金繰り表や利益計画を使って資金調達をコンサルタントします。資金繰り表を作成する経営者は少数派ですし、資金使途や返済原資、会社の概要等を説明する上で資金繰り表や利益計画は最適なツールです。どこの銀行に融資を申込むのか?によって、それらの使い方は少々異なりますが、それは私共にお任せ下さい。資金調達ができるようにご支援します。
資金繰り改善サービスでは、資金繰りを改善する最適な方法である銀行からの資金調達を行うところから始まります。資金調達をして資金繰りに余裕ができたら、経費や売上などを改善していくことが大事になります。とはいえ、経営者様が一生懸命頑張っても改善が難しい経費や売上などを簡単に改善できるはずがないのですから、基本は資金調達環境の改善を中心に資金繰りを改善していくこととなります。
まずは資金調達を行って、短期的な資金繰りを改善し、売上や経費の改善を行うための体力をつけていきましょう。