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現金出納帳と資金繰り表について


現金出納帳と資金繰り表について

資金繰り表で前期繰越残高というのは現金と預金の合計金額のことをいいます。
9月実績が資金繰り表の1番左にくるなら、
8月末時点の現金と預金と合計金額を前期繰越残高の欄に記入します。

ただ、定期預金は資金繰り表の前期繰越残高の欄に記入してはいけないルールになっています。
前期繰越残高の欄に記入していいものとダメなものは次の通りです。

記入して良い
現金・普通預金・当座預金・外貨普通預金

記入してはダメ
定期預金・社債・株式


資金繰り表の前期繰越残高を作成する際に用意するものは次の2点です。

<用意するもの>
現金・預金出納帳
預金通帳
月次試算表

現金・預金出納帳がある場合 

現金・預金出納帳があれば資金繰り表の前期繰越残高欄を作成するのは簡単です。

現金・預金出納帳がある場合の資金繰り表への転記例をご紹介します。

現金出納帳の差引残高①100,000と預金出納帳の②780,000の合計金額
③880,000の金額が対象となる金額です。

<現金・預金出納帳 例:>)
<現金出納帳>
年月日 摘要 入金(借方) 出金(貸方) 差引残高
繰越し 100,000
9/12 A社へ○○支払 10,000 90,000
9/15 B銀行普通預金より ①10,000 100,000
9/20 C社売上代金 ②100,000 200,000
9/30 D社へ○○支払 100,000 ①100,000
合計 110,000 110,000

<預金出納帳>
年月日 摘要 入金(借方) 出金(貸方) 差引残高
繰越し 200,000
9/12 D社へ○○支払 20,000 180,000
9/15 E社売上代金 ③100,000  280,000
9/20 F社売上代金 ④200,000 480,000
9/30 G社売上代金 ⑤300,000 ②780,000
合計 600,000 20,000


これを資金繰り予定表に転記します。

<資金繰り予定表 例:>
9月実績 10月実績 11月実績 12月計画
前月繰越 ③880,000

現金売上 100,000
売掛金回収 600,000
手形回収

この要領で10月分、11月分と前期繰越残高欄を作成していきます。


資料を用意できない場合

現金・預金出納帳や月次試算表を作成していない場合には、
総勘定元帳や仕訳帳、預金通帳の金額を資金繰り表に転記します。

ただ、現金の残高となると現金出納帳などで管理していないとはっきりとした数字が分からなくなります。
例えば9月末の現金の残高の金額は?と質問されても正確な数字を答えることが難しいのです。

そこで現金の残高が分からない場合には、
「このくらいの現金が手元にあったはず・・・」という数字を仮に作成することになります。

実際に資金繰り表を作成していくと、この仮の数字の作成やつじつまを合わせる作業が
上手にできない場合が多いようです。

他の資金繰り表の科目を上手に作っても、
資金繰り表の前期繰越残高が間違っていれば、
資金繰り表全体の数字がおかしくなるので慎重に仮の数字を作成しましょう。

つじつまを合わせる作業についても、
架空の数字でつじつまを合わないようにしてください。
資金繰り表全体の整合性が取れなくなります。

特に銀行に提出するための資金繰り表を作成する場合には、
根拠のある資金繰り表を作成する必要があります。


ただ、相談を頂いた多くの企業では、
現金出納帳を作っていませんし、
つじつまが合わない資金繰り表を作成しています。

根拠がある資金繰り表に作り変えましょう。


資金繰り予定表の作成

資金繰り予定表の実績の作り方をご紹介しました。

ただ、銀行に提出する資金繰り予定表は実績欄だけではなくて、計画欄も記入する必要があります。
この資金繰り予定表の計画欄は利益計画がなければ作れません。

利益計画がない方はまず利益計画を作成しましょう。
既に利益計画を作成している場合は、利益計画をもっと細かく分解します。
利益計画を細かく分解することで、資金繰り予定表と利益計画の数字が矛盾しないようにします。


銀行の担当者が求めるレベル = 資金調達に役立つレベル
この範囲で効率良く資金繰り予定表と利益計画を作成しましょう。

銀行に提出する資金繰り表はこのようになる訳です。

資金繰り表の作成や利益計画の作成相談と資金調達相談受付中です。
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