資金繰り表 現金売上
売上は現金売上と掛売りに大きく別けることができます。
それを回収方法によって、現金売上と売掛金回収、手形回収に別けて資金繰り表に記載します。
これが資金繰り表 経常収支の収入科目です。・・・。
資金繰り表の現金売上の科目では、現金で売上を回収した金額を記載します。
・・・。
資金繰り予定表の現金売上を作成する際に用意するものは次の2点です。
<用意するもの>
現金出納帳
利益計画書(損益計画書)
現金出納帳がある場合
現金出納帳があれば資金繰り表の現金売上欄を作成するのは簡単です。
現金出納帳の入金(借方)の中から売上代金の入金金額を抜き出して、
資金繰り表に転記します。
・・・。
現金出納帳がある場合の資金繰り表への転記例をご紹介します。
<現金出納帳 例:>
年月日 |
摘要 |
入金(借方) |
出金(貸方) |
差引残高 |
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繰越し |
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100,000 |
9/12 |
A社へ○○支払 |
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10,000 |
90,000 |
9/15 |
B銀行普通預金より |
①10,000 |
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100,000 |
9/20 |
C社売上代金 |
②100,000 |
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200,000 |
9/30 |
D社へ○○支払 |
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100,000 |
100,000 |
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合計 |
110,000 |
110,000 |
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現金売上は、売上を現金でもらった場合の金額を書きます。
つまりC社売上代金の②100,000が9月分の現金売上の対象金額になります。
普通預金からの現金入金①10,000は売上ではないので対象にはなりません。
これを資金繰り実績表に転記します。
<資金繰り予定表 例:>
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9月実績 |
10月実績 |
11月実績 |
12月計画 |
前月繰越 |
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収
入 |
現金売上 |
②100,000 |
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売掛金回収 |
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手形回収 |
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ここでは現金売上がC社のみ、100,000だけの例にしていますが、
9月中に複数の売上代金を現金で回収している場合には、その合計金額を資金繰り表に転記します。
この要領で10月分、11月分と現金売上欄を作成していきます。
このように現金出納帳があれば、現金売上の入金を合計して資金繰り表に転記するだけで
現金売上欄を作成できます。
作成するのは少々面倒ですが、大体の経営者は現金出納帳を作成しています。
作成していない方は是非作成してください。
なお、売上と仕入を相殺する場合には、
資金繰り表には記入しません。あくまで入出金でお金が動いた時だけ記入します???
資料を用意できない場合
現金出納帳や月次試算表を作成していない場合には、
総勘定元帳や仕訳帳から現金売上の金額を資金繰り表に転記します。
ここでは総勘定元帳や仕訳帳から資金繰り表に転記する方法はご紹介しませんが、
現金出納帳がある場合と基本的に同じ方法で資金繰り表に転記できます。